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2012年5月 1日 (火)

【サポ】サポーターの言う「想い」とか「念」とか「魂」とかバカかと思う

目安4分のアディショナルタイムで時計は93分。積極的な攻め上がりを続けていた広島のDF森脇良太のシュート。
ペナルティエリアの外、少し遠目の距離から放たれたそれは名古屋のGK楢崎正剛が触れることのできないファーサイドへの弧を描いて、バーに当たりながらもゴールマウスの中に弾かれた。
ボールは、ゴールが決まったことが分かりすぎるくらいにゴールネットの上にまで強く跳ねた。

”普通の人”にこのゴールを説明するならこんな感じなんだけどね。

【2012.04.22 太陽の男が見せた執念 森脇良太】(youtube)
http://www.youtube.com/watch?v=FNu1tbv0Sbg

(1)名古屋戦は2:00ころから
(2)森脇良太のゴールシーンは4:00ころから




例えば劇的なゴールシーンを語るのに、「ボールにサポーターの想いが込められていた」なんて言う。
ポストやバーに当たって弾かれたボールの行き先がゴールの中か外かはサポーターの想いで決まるとか言う。
シュートを撃った後も声を止めずに最後まで出し切り「声で押し込む」なんて言う。
シュートを撃たれても声を止めずに出し続けて「声で守る」とか言う。


バカかと思う。


そんな物理なんか働かない。
想いだとか念だとか魂だとか、それでボールが動くわけじゃない。
想いも、念も、魂も、それはその人の中にあるもので、ピッチじゃなくてスタンドにあるもの。
人やボールに乗り移るものじゃない。

でもサポーターの中には、そういうバカが結構な数で存在し、スタジアムにいる。試合に行けなかった日はテレビやパソコンの前で、そしてケータイを握ってそんなことを言っている。信じている。闘っている。



応援したからといって必ず報われるわけでもない「サポーター」という立場・存在を少しでも意味があると感じてもらうための『救いの言葉』が「想い・念・魂」です。
自分たちの想い・念・魂が素になった行動に少しだけ意味があり、チームや選手やサポーターの闘いに影響していると思うことで頑張れる。気持ちを維持できる。
自分たちに意味が無いと思ってしまったら、闘い続けられないでしょう。やっぱり。

選手に「みんなの応援のおかげで勝てました!」と言ってもらえたら応援して良かったと思うし、また応援しようと思うじゃん。
選手から「みなさんの応援が無くても勝てます」なんて言われたら応援続けるかどうか考えちゃうよw


サポーターの想いも込められたシュートが決まる。
シュートがポストやバーに当たっても「入れ!」と念じることでゴール内に弾かれる。
ゴールの外に弾かれても、「まだだ!」と念じることで味方の足下にボールが転がる。シュートを撃つ。決まる。
自分たちの声と手拍子の圧力で相手のシュートを跳ね返す。

そんな物理は無いんだけど、そう思い込んだ方がサポーターは頑張れるし、存在価値を感じられるし、充実感も得られる。
その分、負けた時も責任を背負いこんじゃうサポーターもいるけど、それほどまでクラブ・チーム・選手と共に有ることは、オレは幸せなことだと思う。
サポーターの幸せは必ずしも勝利だけではなく、クラブ・チーム・選手と勝利も敗戦も、苦難も歓びも、経験を共有することだと思う。

「想い・念・魂」、この言葉で選手たちと共に有ると思えて、離れた場所に居ても選手たちに関わっていると思える。サポーターの心を支えてくれる大切な言葉だと思います。




自分の考えを率直に言えば、想いや念や魂だけでは勝てません。勝てると思ってる奴はバカだと思う。

でも、オレの周りにはそういうバカが少なからずいて、同じような気持ちで一緒に闘ってくれる。オレが行けない試合でも、オレと同じような想いや念や魂をもって闘ってくれる。

オレはそういうバカと、少しでも、たまにでも、喜び合いたいといつも思ってます。

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コメント

バカとは、思わないですよ。

遊びなら、最後の気持ち以前に技術力だけど、
技術力がトップクラスなら、あとは、どれだけ気持ちを込められるかで、自分の持っている能力に何パーセント上回れるか、かわってくるとおもうんですわ。

バーのうちかどにあたったシュートに勢いがあれば、中に入るだろうし、外にあたるのも、だめかもと思えば、足首も抑えきれないだろうし、ほんと、ささいな気持ちの変化が与える体の動きの変化は、トップクラスになればなるほど、顕著に現れるそうですよ。

なので、間違いなく応援が気持ちを動かし体も動かしている、そんな時間があるのだから、選手も応援が自分を動かしてくれたと、いうのだとおもいます。

自分も高校生のころ、試合中、しんどくなったとき仲間の声に何度か自分を取り戻して勝てたこともありましたしね。
ほんとに、ポジティブになれるだけで、足がでるんですよ。アドレナリンがでて。
なので、応援することには、かなりの効果があるとおもってますよ。
科学的にも(笑)

まじで。

投稿: きたん | 2012年5月 1日 (火) 18時30分

>きたんさん
どもども。
もちろん「バカ」はポジティヴな意味の「バカ」です。
言うまでもなくボクもその「バカ」の一人ですし、その先頭を走っている自負もありますw

きたんさんが書いてくれたこと、ボクは真実だと思ってますし、そういうことを信じているサポーターのほうが逆境にも強いと思います。
そして、「自分の応援が力になる」って信じているほうがサポやってて楽しい!

全てのサポにこういう話を信じてバモれ!なんて言いませんが、これはサポの楽しみ方のひとつの形だと思うんですよね~。


この記事では「想い、念、魂は、ほぼ報われないサポーターにとっての救いの言葉」という考えを発信したかったんです。
こんな非科学的なことを馬鹿にされても嘲笑されても、そこにすがることで自分の行動は選手の力になれるかもしれない。そして自分も充実感を得られるならいいじゃん!って。

あと、この名古屋戦(だけじゃないけど)ボクが現地に行けない時に、自分の分も闘ってくれる仲間へのリスペクトですわ。

投稿: きのり | 2012年5月 1日 (火) 21時47分

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