【サポ】「全力で応援する」とか「共に闘う」ってのを改めて考えてみた
■気持ちや感情で応援を上下させない
「全力で応援する」、とか「共に闘う」とか、サポーターの世界でよく聞かれるけど、それって具体的にどういうことかって示されていなくて、現状では「気持ち」の一言で表されているものなんだと思う。
とはいえ、今の広島は残留争いの最終盤で降格圏にいて連敗中、試合内容も不安定だから、サポーターの気持ちもそんなに強くは保てないものかも。チームが優勢な時はサポーターの応援は盛り上がるけど、劣勢な時はサポーターの声も躍動感も無くなってしまうもん。いつも。
「全力で応援しよう!」とか「最後まで信じて闘い抜こう!」という言葉に応える気力の残っている人もいれば、気持ちを強く保てない人もいるから、劣勢時の応援というのはやはり難しいものだよなぁと思うのです。
となると、ここまでの状況となれば「気持ち」に影響されない応援をするという考え方もありかとボクは思うのです。ただひたすら「自分の仕事」をこなすように応援をする。
優勢時でも劣勢時でも、やると決めた自分の仕事をやる。ただやる。ただやる。ただやる。ただやる。それだけ。
ネガティヴで後ろ向きな弱い気持ちは、ビニール袋に入れて縛って椅子の下に置いておくのだ。気持ちや感情で応援を左右も上下させない。ただやりきる。ただやりきる。ただやりきるのだ。
で、なにをやるのか。
■応援の機械であり装置
サポーターの応援って、スタジアムにおいて装飾や音響のようなもの。スタジアムを鮮やかに飾ったり、音の効果で盛り上げる。我々は時に、そういう機械や装置のようなものなんだって、ボクは考えています。
気持ちや感情のない機械や装置のように応援することだってアリ。気持ちや感情に左右も上下もされない応援が必要な時もあると思う。
ボクもサポーターなり立てのころはロボットのように応援した試合だってたくさんあった。
その当時からどんなことをやっていたか、今なら例えば何をするか?
それを今季ずっと考えてきたし、自分の周りには声かけてみたけど、今日はサン欠ブログに書いてみる。
サポーターを機械や装置の「装飾技術」と「音響効果」の2つに分けて、我々サポーターのできるお仕事を挙げてみますよ。
ひとまず、今日この記事で挙げてみるのはB6やゴール裏向きのものです。「これは自分もうやってる」というのもあるでしょうし、これをやってみよう、これならできそう、とか考えて実践して頂ければ。
【1】装飾技術:スタンドやサポーターの姿を飾ることで雰囲気を創りだす。
①先に立って迎える
サポーターはピッチの上で走ることも ボールを蹴ることもできないわけで、サッカーに関する何をも動かせない。天気も選手起用も審判の判定もサポーターには動かせない。ひとつだけ動かせるとしたら、それは選手の心なんです。
選手たちが少しでも気持ちを高ぶらせたり、闘志高まったり、勝つための心を動かせるようにサポーターがまずできること。
選手がウォーミングアップに出てくるとき、サポーターは総立ちで迎えよう。いや、正確に言うと、サポーターは総立ちで準備して、選手がサポーターを見た瞬間に「おっ、サポーターは気持ちは入ってるな」と思ってもらえるような見栄えで迎えよう。
タオルマフラー一本掲げるのと掲げてないのでも全然違う。やれることは全部やってみよう。
これは後半開始の時も同様。実際は、後半開始の時の方がより重要。選手が出てきてから立ち上がるというのは、共に闘う者としてどうなのか。
選手もサポーターも同じようにハーフタイムに休息もするが準備もする。選手はハーフタイムに準備して気持ち入れて、ピッチに出てくるわけで、選手よりサポーターの方が遅く立ち上がるっておかしいじゃないですか。選手が準備完了の時には共に闘っているのならサポーターも準備完了でないとね。
②適切なタイミングで手を上げて準備しよう
例えばセットプレー、もしくは相手の攻撃を受けた時。「サンフレッチェコール」なり「広島オレ」のコールが入るのは認識されていると思う。経験のあるサポーターなら「そろそろ入れるな」という状況や雰囲気が分かるはず。
サポーターはここで気持ちも態勢も備えておくべき。特にセットプレーの場合はタイミングが明白なので、相手がいよいよ蹴るとか、コールリーダーがコールを入れた時に手拍子の準備を始めるのではなく、その前に準備する。
※こんな風にひとりやらなくていい。みんなでやればいいのよ。
例えば、対戦相手の選手が広島サポーターの目の前で蹴るコーナーキックやフリーキックの際に、B6やゴール裏の広島サポーター全員が両手を上げて手拍子の準備をして、守備を固めて跳ね返そうとしている雰囲気を創っていたら相手には圧力を与えられる。それをものともしない選手もいるだろうけど、それによって相手のキッカーがリラックスするということは通常はないだろう。
その的確な準備からドドッと我々のコールが入れば、相手に対して違和感は与えられる。
効果はその程度?と思われるだろうか。でもこれってマイナスな行動ではないから、少しでもプラスに働くなら「その程度のこと」を我々はやっていこう。
選手と同じなんだ。小さなプレーのひとつひとつが連続して、相手をゴールから遠ざける。小さなプレーのひとつひとつが連続して、自分たちがゴールに迫ることができる。
【2】音響効果(サポーターからの発する音や歌で盛り上げる)
①コールを出し切ってひと区切り
シュートを打って抑えられた時や外れた時。「ひ・ろ・しまッ!」とコールを入れたり、選手のコールを入れたりする。
そういう時にため息ついたり、そのプレーについてネガティヴな言葉を吐く前に、そのコールを入れるまでが我々の仕事としてやりきろう。選手を称える、選手の気持ちを乗せていく。ベンチ選手がピッチ上の選手へ声をあげることもあるけど、サポーターは交代して出場することもできない。ピッチで走ることもボールを蹴ることもできない存在なんだからそういう小さなことを積み重ねていこう。
ぽいちさんが選手に徹底したように、自分のポジションに戻ってから休む。
選手がそこまでやって一区切りするように、サポーターもコールを入れるところまでやってひと区切り。
②その瞬間こそ、声と手拍子を止めない
サッカーってボールを奪った瞬間に奪い返されたり、逆にボールを奪われた次の瞬間に奪い返せたりする。その瞬間瞬間を大切に、最適にプレーするかしないかでボール保持率が変わり、攻撃回数が変わり、シュート数や被シュート数が変わり、決定機数や被決定機数が変わり、得点数も失点数も変わり、試合結果が変わり、獲得勝ち点や順位が変わる。得失点差だって・・・。優勝できるかできないか、残留できるか降格するかまで変わる。
その瞬間瞬間の連続なんだ。
ボールを奪われた時、シュートを打たれた時、相手にファール紛いのプレーをされた時、そういうネガティヴな時にも自分の声や応援を止めない。自分のやることは選手に声を届け、手を打ち続けることと、気持ちが無になるくらいやれたら、途切れない応援が可能。
選手はボールを奪われた瞬間もプレーを止めずに取り返しにくし、瞬間瞬間を大切に闘う。ならばサポーターも同じだ。選手が相手に体をぶつけて競り合うなら、少しでも相手がシュートを打ちにくいように足を伸ばしたり体を投げ出すなら、サポーターもその瞬間その瞬間を大切にしよう。
サポーターの武器が声と手拍子というならば、声と手拍子を止めた時点でその瞬間の闘いで剣と盾を下ろして負けを認めたようなものだ。
負けたくなければ、勝ちたければ、その瞬間が勝敗を分けることを強く認識して、行動(応援)を変えよう。
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■気持ちを強く、自分がやることを明確にして実践
「全力で応援する」とか、「共に闘う」とか、「気持ち」は大切。なんだけど、その気持ちの強さに加えて「どういう応援をするか」を我々はもっと考えたり、共有した方がいいと思う。
ここまで挙げたことは、すでにやっている人もいれば、今日からやってみようと思ってくれた人もいるかもしれない。これは出来そうにないなと思った人もいるかもしれない。
ただ、これは例だし、B6やゴール裏での応援向けに今日は書いたので。我々がやった方がいいことはまだまだたくさん他にもあるし、ここで挙げられたことをやらない代わりに自分はこういう応援をする!と実践されるのもいいと思う。
気持ちの強さだけでは、気持ちが強く保てない時に闘えなくなるし、応援する側の気持ちが弱くては選手の気持ちを動かせない。
気持ちの強い時・弱い時に関わらず、「こういう応援をする」という「自分がやること」を明確にして、再認識し、1試合1試合、闘いの瞬間瞬間を勝ち抜いていこう。
気持ちが強く持てる時も、強く持てない時も、我々サポーターは応援する存在だから、気持ちの強さに応援を左右も上下もさせずに、自分がやることを、やりきる。やりきる。やりきる。やりきる。やりきる。それだけ。
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