なんでもない前方へのパスだけで(第34節 vs札幌@札幌ドーム)
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明治安田生命J1リーグ 第34節 コンサドーレ札幌戦
12月1日(土)14:03キックオフ(札幌ドーム/34,250人)
屋内、無風、気温21.4℃、湿度43%
札 幌 2-2 広 島
得点:3'チャナティップ(札幌、)21'ジェイ(札幌)、39'馬渡和彰(広島)、51'柴崎晃誠(広島)
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■札幌戦に臨む心境
仙台戦で敗戦したあと選手になんて声をかけたかっていうと、「みんなでひとつになって終わろう!あとふたつあるよ」でした。
ホーム最終節名古屋戦のあとは、選手には特に声をかけていない。選手もそりゃダメなんだけど、サポーターも戦えてないし、ひとつになるどころかこっちがバラけてるんだから、その時点でもう言う資格もないなと。
それと、その試合がカズのホーム最終試合であることのほうが重くて。選手を鼓舞するとか、サポーターを元気づけるとかじゃなく、そこではただ自分の時間を過ごさせてもらいました。
札幌戦も、「広島サポーターが何をできるか」というよりも、「自分自身がやるだけやる」というシンプルな想いでいいかなという姿勢で準備しました。最終節だし、この日でいろいろ決まるなら周りのこと考えなくていいかーと。
■てゆか飛べて降りられてよかった
11月から新千歳空港に降りられるのか心配していて、1週間前からは雪のマークも出てきていたから覚悟は決めてたんだけど。まぁ、降りられてよかった。
札幌遠征は前日入りが基本だと自分は思っているんだけど(天候と交通と美味しいものたくさん食べたいという意味で)、前日=月末締め日だったんで休みを取れなかったんですよ。
同じような人も多くいたと思うけど、最終節ということもありビジター完売になるほど広島サポーターが全国から集まりましたね。
■声が出てしまう人も増えた
この日の札幌ドームは今季2番目の観客数(34,250人)。札幌の2得点目の歓声が1年を通しても何度も聞けないレベルの響きがあって。広島としてはスクランブルなプレーになって、札幌からすればあの位置から距離の長い軌道でゴールに収まるきれいなゴール。いや歓声はあがりますよね。当然。
とはいえ、ボクが気になったのと関心があったのはそのあと。札幌がボールを奪ったり、なんでもないパスの場面でも、札幌の選手がただゴール方向に進むだけで上がる歓声が増えた。
「こういう雰囲気、面倒だなぁ」と思いつつも、ゴールの効力の凄さを改めて感じた。
黙って見ていた人が声をあげ、手拍子をするようになる。我々サポーターが応援を促し、手拍子を拡げようとしても簡単にはいかないのに、ひとつのゴールで観客はこうなるものかと。
最終節であり、ACL出場の可能性があり、2位もある。その試合で対戦相手から2点のリード。勝ち馬に乗れる気持ちよさ。そのシチュエーションの効果もあって、声を出す人も増えたし、声をあげる人も増えたし、声が出てしまう人も増えたのだと思う。
■なんでもない前方へのパス”だけ”で
札幌ドームの優勢の空気に覆われて、札幌にとってのポジティヴな歓声や拍手・手拍子が増える。人それぞれが備えているリミッターが外れて、声は出しやすくなるし、出てしまう。
そう、こういう時ってリミッターが外れた状態なんだと思うんですよね。
たいしたことないプレーなのに歓声がどんどん選手を後押しする。
初めて松本山雅のアルウィンを見に行った時に感じたのと似たようなものを感じた。
選手じゃなく、応援をリードするサポーター(いわゆるコアサポ)じゃなく、サポーターを含めた観客がスタジアムの雰囲気を創る感じ。
アルウィンに来ました!くっそ雰囲気ええわwスタジアムとそこに集う人たちが創る。あと、太鼓すごく上手くない? http://t.co/quwghLT1iB
— きのり (@inhalesfc) 2013年3月31日
アルウィンは本当に「なんでもない前方へのパス」だけで歓声が上がってて、おかしいだろwって思ったのが正直な感想でしたが、この時の札幌ドームの雰囲気もちょっと似てた。
歓声が選手を後押しする。
ああいう歓声が欲しいなぁといつも思う。アウェイでは簡単ではないけど、せめてホームでは。
エディオンスタジアムの巨大なバックスタンドから、前方へのパスや選手の攻め上がりに
「わあぁぁぁぁぁぁ!!!」
という歓声。
その雰囲気を創るのが、もし戦況が優勢であったり、勝ち馬に乗れる感覚によるものだとしても、自分たちが勝つための力、雰囲気ならば、欲しい。創りたい。
■サポーターができること
考えたけれども、それができるのはやはり選手の力によるところが大きいと思う。
サポーターの力は、やっぱり選手の力には適わないし、ゴールの興奮テンション爆上げ度合いには適わない。
サポーターができることは大きなことじゃなくて、たぶん小さなことなんだろうなと改めて考える。
サポーターができることはその「リミッター」が外れた時に、スタジアムにいる人が何かしらの行動を起こせるように準備をしておくことかなと。
・応援する時に手拍子することを促しておく。
・常に手拍子しなくてもいい。優勢になった時に手拍子が増えるように。
・選手の良いプレーには拍手を送ろうという雰囲気、文化を創ること。
・選手入場時はタオルマフラーを掲げましょう!
・コーナーキックの時はタオルマフラー回しましょう!
・ゴール決めたら、選手の名前をコール&レスポンスしますよ!と知ってもらう。
気分のアガッった観客を含めてサポーター、スタジアムにいる人が選手の後押しにつながる行動を起こしてくれるように。
難しいことじゃなくていい。みんなが参加可能(参加しやすい)なことをできるように。
選手には適わないけど、選手のプレーによる興奮度や楽しさを最大限に高める。応援まで含めてエンターテイメントなら、サポの工夫と力添えで、より高いエンターテイメントに仕上げる。そんな意図で。
■小さなことをコツコツと。隣の人から少しずつ
サポーターは微力で、そんなに大した力はない。
だから人数を集めたほうがいいし、もっと工夫や仕掛けが必要。
応援をリードするサポーターだけでなく、彼らに応じて応援を拡げていくサポーターがもっと必要だし、彼らに応じようと思わせる器量や技術も必要。もちろん中心部任せでなく、サポーター個人個人でできることをやっていく。小さなことからコツコツと。隣の人から少しずつ。
我々広島サポーターひとりひとりが、できることがある。
※サッポロビール園行ってきた。
※ジンギスカン食べ放題
※サッポロCLASSICが美味しすぎて
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