それが広島の色だけど(第12節 vs神戸@ノエスタ)
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2021明治安田生命J1リーグ 第12節
2021年05月01日(水) 15:03キックオフ ノエビアスタジアム神戸
屋内、無風 、気温20.3℃ 、湿度66.0% 入場者数:0人
神 戸 3-0 広 島
得点:11'古橋享梧(神戸)、25'古橋享梧(神戸)、31'中坂勇哉(神戸)
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■Jリーグあるある&降格するクラブの特徴を知っていますので
中国新聞で6年負け無しとか書かれたし、DAZNの配信でも神戸は2011年を最後にホームでの広島戦で勝利なしと述べられたり。メディアで言及され始めた時にそのジンクスは終わるんだよなーと思っていたけど、この試合に関してはこの「あるある」ではないと思います。
さて。「今日はもう簡単な試合にはならないぞ」と試合に臨みましたが早々と先制点を献上。「広島は勝負弱いだけだから降格はない。降格するクラブは大量失点するもの。」とツイートしようとして、いや・・・ちょっと待てよと。それが現実になることが無いわけではないからやめといたんだけど。ほんとにそっちの結果になっちゃった。
次節以降も複数失点を続けるかどうかは軽々しく予想はしないけど「前から行ってボールを奪えず、中盤を自由に使われて、難しい状況で最終ラインでの守備をすることになる」とそうなる。
https://www.j-n.co.jp/books/?goods_code=978-4-408-45469-6
■監督が何人替わっても同じような色
広島の色だと思っているのですが、広島は「やるべきサッカーをして勝つ」という戦い方をしますよね。
自分がサポーターになったのは小野監督の時。小野さんは試合の前までに準備して、試合が始まってからあれやこれやと手を加えて勝ち点を取る印象はないです。自分でも気づけるような派手な采配はなかったように思います。
ミシャは言わずもがなですね。徹底的にミシャのサッカーをやりますから。
ぽいちさんも試合中に何か大きく変えて勝ち点を取るよりも広島のサッカーを徹底して整備して勝ち試合を作っていました。
望月監督とヨンソンは非常時なので並べて比較できませんが。
ミシャとぽいちさんの時代によくあった負け方は「相手の順位に関係なく、相手が広島対策を徹底し、それを遂行できた時」というもの。だから下位のクラブに負けたり、ホームで負けることも多くありました。
2015年なんて、あの味スタ での勝利以降アウェイで負け無し。
(2015年アウェイ試合結果)
https://data.j-league.or.jp/SFMS01/search?competition_years=2015&competition_frame_ids=1&team_ids=10&home_away_select=2&tv_relay_station_name=
(2015年ホーム試合結果)
https://data.j-league.or.jp/SFMS01/search?competition_years=2015&competition_frame_ids=1&team_ids=10&home_away_select=1&tv_relay_station_name=
ホームで5敗しています。ホームで5敗したクラブが年間最多得点(当時)で優勝ですからね。特徴が出てるんじゃないですかね。
相手クラブは広島ホームでは自分たちの本来のサッカーよりも広島に”やらせない”ためのサッカーをしてくることも多くて、2分5敗。
「自分たちがやるべきサッカーができると勝つし、それができないと負ける」というのが広島の色で、広島の歴史で最高の結果を残した2015年ですらそうだったと言えると思っています。
■現実は17連戦、4クラブ降格
城福監督の言う「広島らしくゲームに入る」「我々らしいサッカー」というのは、インタビューでは具体的に表さないだけで、それは今わざわざメディアに言わなくてもいいと思います。ただ、「広島らしくゲームに入り、我々らしいサッカーをして勝つ(それができないと負けます)」という考えとほぼイコールと思えるところに心配があります。
自分はその考え方、勝利へのアプローチは好きだし、それで成果を得られるなら理想的だと思っています。自分がぽいち時代の広島が好きなのもホームで苦戦するのは痛かったし受け入れがたかったけど「それは広島の強さ故」だと誇りにしていました。
でも、今はそれだけでは勝てないし、17連戦でスケジュールもコンディションも選手起用も難しいでしょう。どのようなトレーニングをして試合の準備や戦い方の共有するか、それで勝ち点を獲っていくかを突き詰めて結果に重きを振っていかないと不味い状況にあるかと思います。
■今、やれることは少ないけど選手にかかる無理を軽減して
城福さんが現実的に振り切った時の強さをもう一度見せてくれたら。短期的にでも。それもそれで積み上げが無いとかこれまでを壊すということを批判する人もいるでしょうけど。
2018年の監督就任時は前年に勝点1差でギリギリJ1残留したクラブで、ほぼ前年の選手を引き継ぎ降格させないというミッション。さらに選手も育てねばならないという広島の宿命も背負って。徹底的にパトリックに点を獲らせる方法を取ってそれが上手くいった。それでJ1を制することが出来ると見込んだわけではなかったけど、他のクラブがこぞって苦戦していたのもあって首位に立てたと自分は捉えています。
当時との状況は違うし、同じように現実的な戦い方で首位に立とうなんて思いませんが、選手にかかる無理を少しでも軽減して守り方と点の獲り方を共有する。それをやって欲しいと思います。
選手は2007年と同様に揃っていると思いますよ。選手がいないというといくらかのクラブから怒られる。
広島らしいサッカーをいつもできるほどJ1は甘くない、いやサッカーは甘くない。相手があってのものだから。
ただただ、声と言葉で応援できないのが何より苦しいんだよなぁ。
選手たちに言葉を届けたいんだよなぁ。
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